はじめに
僕は14歳の頃にサッカー留学のため、日本の中学校からバルセロナの現地の中学校に転校しました。
スペインへ行く前にあらかじめ数か月間スペイン語のオンラインレッスンを受けていたものの、ほぼまったく言葉がわからない状態で現地の中学校に飛び込みました。
最初は何もわからずとても苦労しました…。先生に質問したいけど何がわからないのかがわからない…そんな状況でした。
毎回テストで赤点を取って追試の常連でした(笑)。留年も1回経験しました(泣)。
そんな僕でもなんとか中学を卒業でき、高校も卒業できたので言語がわからなくても現地校に飛び込むのは無理なチャレンジではない思っています。
そんな経験を通して学んだ「進級するためのコツ」を6つに厳選してお伝えしていきます。
現地校に行こうと考えている方のお役に立てれば幸いです!
それでは見ていきましょう!
- スペインの現地校で苦戦している方
- これから現地校に行く予定の方
- スペインのどの学校に行こうか悩んでいる方
スペインの現地校で進級するためのコツ6選!
【1】クラスのグループチャットに入る
日本ではLINEがよく使われますが、スペインではWhatsAppというメッセンジャーアプリをよく使います。
大体はクラスのWhatsAppのグループがあり、そこで宿題、テスト範囲、テスト日程や課題の提出期限などのわからないことを聞きます。
クラスのグループチャットに入っておけば「そんな課題あったっけ?聞いてない!」なんてことも減ります。
クラスメイトに直接連絡先を聞ければいいのですが、最初は勇気が必要だったり恥ずかしかったりする方もいると思います。
グループチャットに入れさえすればそこから友達申請をして仲良くなるきっかけを作ることもできます。
例えば、数学が得意な子とWhatsAppで連絡を取ってわからないところを教えてもらう、なんてこともできます。
毎日スペイン語を読むことにもなるので語学力の向上にもつながります。
リアルなチャット用語などやトレンドなども知ることができます。
クラスのグループチャットに入れることは現地でスペイン語を学ぶメリットでもありますよね。
- テスト日程や課題などの情報を知ることができる
- わからないことを質問できる
- WhatsAppきっかけで友達ができる
- 毎日スペイン語に触れることになり、語学力向上にもつながる
【2】電子辞書を使う
電子辞書。これは絶対に買った方がいいと思います。
まず、電子辞書は紙の辞書より早く単語を見つけられます。
紙の辞書でいちいち単語を調べていたら授業がどんどん先に進んでしまい、取り残されてしまいます。
さらに、例文がたくさんあるので単語の使い方がわかりやすくて、僕は電子辞書の例文を使ってスペイン語を勉強したりしていました。
スペイン語には同じ言葉に複数の意味や使い方があり、使い方を知るには例文がとても役立ちます。
発音機能もあるので読み方やイントネーションがわからない時にとても便利です。
また、授業中にスマホを使えない場合が多いですし、翻訳アプリは電子辞書にははるかに劣るので電子辞書を買えるなら買った方がいいです。
僕が使っている電子辞書はこちら
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学校によっては言葉のハンデを理解してくれて、テスト中の電子辞書の使用を許可してくれるかもしれません。ダメ元で先生に聞いてみましょう。
電子辞書にはノート機能などもあるため、「紙の辞書なら使っていいよ」と言われてしまうかもしれません(笑)
実際、僕は最初の2年間くらいはテスト中に紙の辞書の使用を許可されていた気がします。
僕が持っているスペイン語の紙の辞書はこちら
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- 電子辞書は調べたいことを早く探せる
- 例文が豊富で発音機能もあるから勉強に最適
- 授業中にスマホを使えないから翻訳アプリも使えない
- テスト中の辞書の使用を許可してくれる学校もあるが、電子辞書はNGな場合もある
【3】テスト返却時に必ず写真を撮っておく
僕が在籍したことのある中学校2校、高校1校、専門学校1校のどれもテスト返却はあるものの、答え合わせをしたらすぐに返却しないといけなかったです。
テストで間違えた問題を勉強するから覚えるのにテストを家に持って帰れないのです…。
理由としては、
- テストを返却したら追試の時に生徒が過去問題しか勉強しなくなるから
- テストの返答を改ざんし、後に採点ミスを指摘する生徒が出てくるから
などがあるのでしょう。
大体追試に出る問題は過去のテストから抜粋されるので、特に赤点を取ってしまった方は必ず写真を撮っておくようにしましょう。
- テストを家に持ち帰ることができない
- 追試や期末テストには過去のテストから問題が出がち
- 必ず写真を撮っておこう
【4】先生に質問しまくる
現地校で留年しない方法で1番大事なのが、”先生に質問しまくる“です!
最初はなにもかもわからず、先生に何を質問すればいいのかわからなくなってしまいますよね…。
僕は最初の1年間、授業で何をやっているのかまったく理解できず、先生は「わからないことがあったら何でも聞いてね」と言ってくれてはいたものの、何を質問したらいいかもわからず、結局消極的になってしまい、留年することになってしまいました。
2年目で「どうにかしないといけない」と思い、先生に質問する回数を増やしてみました。
- 「先生!テストには何が出るの?必ず出る問題とか教えて!1個でもいいから!」 ➡ 1個くらいなら教えてくれたりする
- 「先生、何がわからないのかわからないんだけどどうすればいいかな…」 ➡ 全部わからないことを知ってもらえる
- 「先生!宿題やってみたんだけどよくわからなくて…。解き方教えてくれない?」 ➡ ただ宿題をやらなかったのではなくて、わからなかったからできなかったんだ、宿題はやろうとしたんだ、とわかってもらえる
質問することで、「この子はやる気はあるんだな」「何とかして助けてあげたい」と思ってもらえます。
先生も人間です。頑張っている外国人の生徒を見たら応援してくれるでしょう。
僕は追試のやった際、「うわ…絶対落ちた…。終わった…。」と思っていたら、先生が合格点をくれたことがありました。その時は本当に感謝しきれませんでした(笑)
おそらく頑張りが伝わっていたのでしょう。
“先生に質問しまくる“。これ、めちゃくちゃ大事です!
あと、スペインの学校の先生は担当の授業が終わったらすぐに職員室に行ってしまう先生が多いので気を付けましょう。
- 先生に質問しまくるのは本当に大事!
- やる気があることをわかってもらう
- 質問することがなくても仲良くなるためにたくさん話そう!
【5】宿題を必ずやる
結構テストに出ない宿題も出したり、宿題をやったかどうかのチェックをしない先生もいます。
ですが、宿題をやることで何がわからないのか、何ができないのかを把握することができ、先生に質問することも増えて、結果やる気を示すことにもつながります。
また、宿題をする過程でわからないところを友達に聞いたり、わかるところをわからない友達に教えたりして友達との仲が深まったりします。
「チェックが緩いからやらなくていいや」となってしまうかもしれませんが、宿題はきちんとやるようにしましょう。
- 宿題をすることでやる気が先生に伝わる
- 宿題の話で友達との仲が深まったりする
【6】スペイン語の勉強だけは絶対にする
特にサッカー留学をする方は、日々の学校の授業の予習復習やテスト勉強に加えてサッカーの練習、試合、自主トレ、ジム、体のケア、自炊や洗濯や買い物などの家事など、結構忙しくてエネルギーも使うのでスペイン語の勉強がおろそかになりがちなのです。
気持ち的にも、毎日学校に行けば強制的にスペイン語が耳に入ってくるし、先生や友達やチームメイトとスペイン語で話すのでだんだんとスペイン語に慣れてきて、勉強しなくても大丈夫そう!と思ってしまう人も少なくないと思います。
ですが、せっかくそのような素晴らしい環境に身を置いているならスペイン語を勉強しないのはとてももったいないです!
現地での生活で得るスペイン語力+文法の勉強で得るスペイン語力で、数年後には知的なネイティブのようにスペイン語が話せるようになるはずですし、それは後に進学する高校や専門学校や大学でとても役に立ちます。
サッカーでも、チームの戦術が理解できたり、チームメイトとの意思疎通ができたりして活躍しやすくなります。
また、コツコツとスペイン語の勉強さえしていれば、現地校のレベルはそこまで高くはないので授業の内容は必ず理解できるようになります。
- 留学生活は忙しくてハード。スペイン語の勉強に充てる時間が少なくなりがち
- 毎日スペイン語に触れてるからあえて勉強しなくても理解できるようになるでしょ!と思ってしまいがち
- スペインの現地校のレベルはそこまで高くはないから、コツコツとスペイン語を勉強するだけで授業の内容が理解できるようになる
まとめ
- クラスのグループチャットに入る
- 電子辞書を使う
- テスト返却時に必ず写真を撮っておく
- 先生に質問しまくる
- 宿題を必ずやる
- スペイン語の勉強だけは絶対にする
いかがでしたでしょうか?
僕はこの中で一番重要だと思うのは”先生に質問しまくる“です。
僕が過去にスペイン語を教えていた14歳の生徒さん(Tくん)がスペインの現地校に行くことが決まった時に、「さっぱりわからなかったとしても先生に質問しまくることがとても大事だよ」というアドバイスをしました。
それから1年後、Tくんから連絡がありました。
「あの時あのアドバイスをしてくれたおかげでなんとか進級することができました!本当にあのアドバイスを意識していなかったら今頃留年していたと思います…(笑)」
僕はお役に立てたことがすごく嬉しかったです。
Tくんからそのような話を聞いて、「他にも現地校にチャレンジしている、もしくはこれからチャレンジしようとしている子がいたら、”先生に質問しまくって、やる気があることを伝える”ということを意識して頑張ってほしい!」と思い、今回この記事を書くことにしました。
僕はスペイン留学が決まった時は生活がどうなるか想像ができなかったので、”なんとかなる精神”でチャレンジしました。そしたら留年は1回したものの、結果、なんとか卒業できちゃいました(笑)
みなさんも絶対なんとかなるので頑張ってみてください!応援しています!
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
それでは~!
¡Hasta luego!