- 『Z世代マーケティング』を読もうか検討している
- 読んだ率直な感想が知りたい
この記事は、これから『Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル』を読もうか検討している人におすすめです。
本の概要、読んだ率直な感想、Z世代の私でも有益な情報だと思ったことなどをお伝えしていきます。
それでは見ていきましょう!
率直な感想
Z世代の人はあまり学ぶことがない
Z世代とは、1990年代中盤から2010年代序盤までに生まれた世代のことです。
私は2000年生まれのバリバリZ世代なのですが、特に新しく学ぶことはなく、序盤は読んでいて退屈でした。
この本には第3部まであるのですが、それぞれ順番に
- 【第1~5章】Z世代はどのような生活を送っているのか、何を考えているのか
- 【第6~9章】Z世代を顧客化するにはどうすればいいか
- 【第10~11章】Z世代の雇い方
となっています。
ご覧のとおり、第1部の「Z世代は何を考え、どのような生活を送っているか」についての章が長く、Z世代の私にとっては当たり前のことが書いてあるだけで、読んでいて退屈でした。
YouTubeの要約動画を見るか本の要約サイト『flier(フライヤー)』でサクッと見る方が良いでしょう。
中田敦彦のYouTube大学でもわかりやすく解説しているのでおすすめです。
Z世代の私でも「有益だな」と思ったこと
確かにZ世代は学ぶことがあまりないと言いましたが、著者は確かなデータでリアルを教えてくれているので有益な情報も多々ありました。
新たな価値観と社会運動
Z世代はSNSを使って様々なニュースに触れ、意見を発信します。すぐにハッシュタグを作り、同じ意見を持った人たちがネット上で抗議します。
- 人種差別
- 性差別
- 環境問題
- 政治問題
- 学費ローン問題
これまであまり問題視されていなかったこともSNSで発信し、議論し合うことが当たり前です。
動画をよく見る
Z世代はYouTubeで調べものをします。
商品を買う時はAmazonでチェックをし、レビューを見た後、さらにYouTubeで検索をして商品レビュー動画を見ます。
モノで溢れているこの時代、Amazonで検索をすると似たような商品がズラリと出てきて、何を買ったらいいかわからなくなりますよね。
そんなときZ世代は好きなインフルエンサーが使っているものや紹介しているものを買う傾向があります。
学校の宿題がわからなければYouTubeで解説動画を見ます。
新しい料理に挑戦したいときもYouTubeで料理動画を見ます。
ニュースも新聞やテレビではなくSNSで知りますし、映画やドラマやアニメもNetflixで見ます。
Z世代は動画で理解することに慣れているため、長い長文を読むことが苦手な人も多いです。
また、検索能力に長けているとも言えます。
メールは使わない
何かのサービスを利用する際、毎回メールアドレスを入力して会員登録をするので、メールフォルダが企業からのメールで溢れている人も多いでしょう。
アメリカのZ世代は
- フェイスブック ➡ グループイベントの確認、ニュースの閲覧、就職先候補の情報集め、訪問場所の記録
- スナップチャット ➡ 自撮り動画の送信や投稿、友達とのやりとり
- インスタグラム ➡ 好きなブランドのフォロー、映える写真の投稿
- ツイッター ➡ ニュース速報の入手、意見発信
- ショートメッセージ ➡ 友達との集合時間の設定
というふうに、アプリごとにSNSを使い分けています。
*チャットアプリではMessenger、Snapchat、WhatsAppがよく使われているそうです。
現金は使わない
クレジットカードか決済アプリで支払います。
友達と食事に行って割り勘をしたいときも送金アプリで送りたい額を入力して数秒で済ませます。
「現金でお金をもらっても使い道がないから困る」と感じるZ世代がほとんどでしょう。
企業に求める社会的責任
私の周りにも「ユニクロはウイグル自治区の強制労働に関与しているからユニクロ製品は買わない」という人がちらほらいます。
2022年2月に起こったプーチンによるウクライナ侵攻の際、いち早くロシアからの事業撤退をした企業には好感を持つZ世代が大勢います。
ファストファッションと環境汚染が問題になっていますが、大量生産をせず、製造工程をすべて公開するファッションブランドがZ世代から注目されたりしています。
このように、社会的責任を果たしているかどうかをこれまで以上に企業は見られていますし、企業が下す決断はブランドイメージにも大きな影響を与えます。
おわりに
第2章には「Z世代を顧客化するにはどうすればいいか」
第3章には「Z世代の雇い方」が書いてありますが、基本的には今回の記事で紹介したことをベースに紹介しているので、「Z世代を相手にするならそうするよね」「Z世代にとって理想の職場にするならそうするよね」と誰もが思いつくようなことを紹介している気がしました。
Z世代に限らないことが書いてあり、少し中身が薄いかな、と思った一冊でした。
年配の方が読んだらもしかしたら学ぶことが多いかもしれません。
この本では主にアメリカのZ世代について書かれているのでアメリカのZ世代について知りたい人にはいいかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。